ブラック企業を脱却してホワイト企業になるには

 ブラックかホワイトかと言われるとブラックの方です。あ、チョコレートの好みの話です。

IT企業はブラックが多い?

 世間一般にどのように思われているのか正確的なところは良く分かってないですが、ネガティブに捉えている人はだいたいブラック企業が多いとか、残業が多いってイメージを持っていると思います。ポジティブに考えている人は頭よさそうとか、給料高そうとかそんな感じではないかと思います。その実態というところの調査はとりあえず置いといて。どこの業界でもそうだと思いますが、IT業界もいわゆるブラック企業もいればホワイト企業もいます。
 じゃあどういう企業がブラックで、どういう企業がホワイト企業なんでしょうか。転職を検討している方、この業界に入ろうと考えている方、自分の今いる会社がブラックなのかホワイトなのか気になる方。ご参考下さいませ。

ブラックIT企業とは

 ブラック企業とはなんぞや。どうなったらブラックなのか。とりあえず調べたり考えたりして色々挙げてみました。

稼働が高い(残業が多い)

 IT業界にありがちの残業のオンパレード。でも結構最近は世間一般に悪評が立ち過ぎて業界全体的に改善していかなきゃだめだよね感が漂ってて結構残業は少なめになってきました。特に大手さんは協力会社に対してあまり残業をさせるなというお達しは共通のものになっています。その分肩代わりをしているのが大手さんの下っ端社員さんか、無理な請け負い方をしてしまった元請社員さんが犠牲になっています。なので稼働が高い(残業が多い)のは立場的にも業界的にも中ほどに立っている立場の人があおりを食らっている構図です。でもまあそれでも社員を守ろうという気が少ない会社も一定数いて、未だにブラック企業の名を代表するような会社はあります。身体壊しそうなくらい残業してたら明らかにブラック企業認定です。

給与が低い、残業代が出ない

 稼働が高い(残業が多い)IT企業は全体的に減少しているような印象なのですが、その分残業をしていないので給与がかなり低くなってしまっている、なかなか昇給をしないIT企業、特に中小企業が増えた気がします。それでも離職をさせないために会社も何とか昇給も試みているところが多いですが体力的なもので難しかったり。そもそも上げる気がないIT企業もありますが、そういうところは完全にブラック企業認定です。

正社員雇用されない

 まあこれは結構よくある話で。IT業界に限らず、他の業界でも散見する事なのかもしれないですが、人員調整がしやすいように正社員雇用しないで契約社員としての有期雇用を行うことがよくあります。特にIT中小企業の大半が仕事は貰えど、自社に持って帰ることが出来ないのでエンジニアを客先に出向させて仕事を請けるのですが、その人の技術力によっては客先から追い出されることがしばしば。他に行くところが見つけられなかったら、会社としてもお金が入ってこないのに給与を払わなければならなくなる・・・。というシンプルな構造になっていて、いつでも切れるように雇用するところが多いです。ある程度自分が評価してもらえれば、そのまま正社員雇用をするのですが、そこまでに至らなかったり、そもそもブラック的な企業は最初から必要に応じて契約を切るつもりだったりします。なかなかのブラック認定です。

良く分からない契約がある(研修費返還など)

 ちょっと前にニュースでちょびっと話題になった件ですが、研修を受けて3年以内に退職をしたら研修費が何故か3倍に膨れ上がって返還を求められるという契約を入社後に結ばされるという事案がありました。やり口が悪質だともちろんNGです。そりゃブラック企業と言われても仕方ない。

離職率が高い(3年以内の退職者が多い)

 たまにIT企業でもありますが(某Vさんとか某Dさんとか)、多数社員雇用をするんですが何かと離職率が高い会社があります。まあもちろん何らかの問題があって社員が定着してないんですね。問題を抱えている会社であればすぐ辞めちゃいます。給料が低いとか、しんどいとか、会社的に問題あるとか色々ありますが。巷の情報などを参考にしてみると、この辺は入社前でも判断出来るかもです。採用数が何かと多いけどずっと社員が増えていない会社なんかはそれです。よくよく匂いを嗅いだらブラック臭がひどいです。

ネット上の評判が悪い

 IT企業なんでネットとかに通ずる方も少なくないです。なのですぐに情報がネット上で拡散されます。なのでネット情報を調べればちょこちょこと情報が転がっています。もちろん隠れブラックもあるかもしれないですが。ネットに出てあからさまなところはその数だけ何かしらあるってことです。わかりやすいところなんで入社前であれば気をつけたほうが良いです。

募集要項の給与が高過ぎる

 応募要項を見ていて明らかに給与が高すぎることがあります。まあそっちのほうが人は来易いのでしょうけど、なんか突出と何かしらカラクリがあります。見込み残業が含まれてたり。大体が実態と違います。まあかといって給与の低いところに応募するのもなんですけどね。

面接が簡素で内定もすぐ出る

 まあこれは実際面接を受けてみないとわからないのでなんとも言えないですし、一概には言えないですけどね。ただブラック率はそれなりです。とりあえず入社してもらおうっていう感じ満々ですね。面接が簡素で済んでいるって事が、それだけその相手を見ていないということですし。

ハラスメントの横行・人間関係が荒れてる

 まあこの辺も入ってみないとわからないことが多いですね。ただまあ即離職に繋がる事案ですし、あまり無理に続けると自分の身体にも心にも宜しくないです。極端なところは辞めることも実力行使で止めてきたり、脅迫してきたりもしますが・・・。まあそういうところは必ず助けを求めましょう。そんなところで自分の人生を無駄にすることはありません。

ホワイトIT企業とは

 上記はブラック企業の特徴を挙げてみました。じゃあ今度はホワイト企業の特徴を挙げてみました。まあもちろん基本的にはブラック企業の反対になるだけの話です。一言で言うと社員を大切にする会社がホワイト企業です。

給与に関する色々がしっかりしている

 中小企業でブラックと言われる代表的な理由が給与関係です。給与がそもそもとして低いというのはもちろんの事ですが、まあその辺はこの業界全体的にも一社員の場合はそれほど多くないですし、本人の評価次第でもあったりします。この辺は本人の持っている給与についてのものさし次第なので何とも言えないところですが、制度的な問題を抱えている場合は会社としての問題です。そもそもとして残業代が未払いになっている、評価・昇給条件が不透明、経営者の一存で制度をころころ変えてしまうなど。ホワイト企業と呼ばれるには給与制度が最もナイーブな部分なので、それだけ気を使ってしっかりとした、そして見える化されている制度を取り入れている企業こそがホワイト企業と言えるでしょう。ちなみにエンジニアの離職を止めるために給与を高めにあえて払う会社も存在します。ただ私の知る限り、多めに払ってしまうとそれだけ会社としては負担で赤字を抱えているパターンが多かったです。結局会社が倒産してしまっては意味がないので、それはそれで問題です。まずは経営状況が健全でないと意味がないですね…。

稼働・労働時間に気を使っている

 IT業界はどうしても納期の関係や顧客からの圧力などが理由で労働時間が高く推移しがちです。中小企業で出向を行っている会社は特に時間の調整が出来ない事が多くなっています。ただやはり望ましいのは、決められた期限に間に合うような業務量に調整をして、且つ予算などお金の面でもしっかりと利益を上げつつ、労働者の労働時間を規定時間内に収めるのがベストです。まあなかなか難しい話であるのは百も承知ですが。ただそういった取り組みを行っていて初めてホワイト企業と呼べるでしょう。

人間関係が健全

 もちろん労働環境が良好でなければ社員としては気持ちよくはありません。これは制度などの問題というより、社員や役員としている人たちの関係性が最も影響します。また役員や経営者陣が社員からしても不満や不快感を示すような状態ではないことが求められます。例えばあからさまに家族経営になっているファミリー企業だと社員としても居づらいですしね。

プライベートな時間が確保しやすい

 業種としてはサービス業は離職率が高く推移しています。サービス業は基本的に対一般消費者向けが多くなっており、土日業務が多くなりがちです。しかしそれが結果として離職に繋がる事となってしまっています。とはいってもサービス業を行う以上は土日の営業は必須です。IT業界でも納期に間に合わせるために土日に出勤するなどもありますが、やはりそれが重なると離職に繋がります。

離職率が低い

 上記の理由やその他の多くの理由を含めて、結果として現れるのは離職率です。3年以内に社員が多く退職をしているようであれば、やはり何かしら理由があるのでしょう。逆に会社自体が良好であれば離職もほぼ無くなります。転職する際は必ずチェックしておきたい情報の一つですね。ただ離職率は公の場に開示しなければならない義務があるわけではないので個人的に確認するか調べるかなどをしなければなりません。もちろん会社としても悪くは見せたくないので、大体は情報を伏せてしまいます。なのでなかなかチェックと言っても難しいところです。内情を知る方などがいれば確認もしやすいのですが。

ただ自分の努力も必要

 この辺はそれぞれの言い分なので強く言える話ではないですが、例えホワイト企業であっても当然しっかりと雇用された社員である以上はしっかりと貢献をしなければなりません。その結果として評価をされて昇給などに繋がっていきます。自身の努力をしないまま会社に文句だけを言ってブラック企業だと決めつけてしまっている方も中にはいらっしゃいます。会社としての努力はもちろんなければホワイト企業とは呼べませんが、社員としてはそれに答える存在でなければなりません。

会社としてあるべきは

 ブラック企業、ホワイト企業という言い方が広まってきた事もあって今まで以上に会社に対して向けられる目は昔以上に厳しくなってきています。ホワイト企業と呼ばれる会社は一言で言うと「社員にやさしい会社」です。ただ「社員にあまい会社」ではNGです。”やさしい”と”あまい”は全く別物です。
結果として社員にやさしい会社であるためには、しっかりとした会社制度が不可欠です。それらが基礎となり事業が円滑に回って、会社としても利益を上げられる。そして社員に還元できる会社がホワイト企業と呼ばれます。ただ中小企業はそんな体力もなく、気持ちはあってもなかなか思い通りにしっかりとした制度を作った上での事業展開というのはうまくいかないものです。がっちがちに会社制度を作ってもきっちり運営が出来てなければ本末転倒です。ましてや資金繰りが悪化して、結果として社員に給与が払えなくなったら本末転倒です。

 経営者としてはこのホワイト企業という言葉は頭が痛いものですが、一社員の方はなるべく理想に近いホワイト企業を見つけて、そこに入れる事がベストですね。今回はブラック企業、ホワイト企業とは何ぞやという内容でした。

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