改革が進むIT業界に遅れない下請け企業とは

ちらちらとちら見している日経コンピュータの木村氏が挙げた記事で思った事を、中小企業に属する社畜の立場でつらつらと書いてみたいと思います。

日本限定の不思議な職種、SEは技術者なのか労働者なのか
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/463805/082000048/?ST=system&P=1

業界の構造の問題

以前からも木村氏は日本のSEという立場について指摘をしておりました。まあ私も勉強不足で記事を読むまで知らない事も多く、色々と勉強になりました。
記事をざっくりまとめると、システムエンジニアなんて職業はない、プロジェクトマネージャ、システムアーキテクト、プログラマが大まかなところ、日本の構造上なんでも屋さんのシステムエンジニアが登場でどの立場だろうがどの工程だろうが対応しちゃう。日本も海外のようにもっと明確化してくるといいね。今後も役立てるようなシステムアーキテクト、プログラマになっていかないと大変だよ。ってお話。

海外では設計を行う立場の会社や担当がしっかりと作り上げ、ミスがあったのであればその立場の者がしっかりと尻拭いをする。つまりプロジェクトマネージャやシステムアーキテクトの立場の方々ですね。 そして設計書を基にコーディングを行うプログラマさん達がいて、製造に問題があればプログラマの立場と会社が尻を拭うように明確化されています。

日本では立場もくそもなく、設計がおかしくても下請けが何とかしなければならない構造が当たり前になっちゃってます。おかげで昔ほどではないようですが今でもあちらこちらで炎上デスマーチ。帰れない日々が続くエンジニア様たち、本当に頭が上がらない思いです。

「ユーザー:こういうのが作りたい」
 ↓
「Sier:じゃあこんな感じで設計作ってみよう」
 ↓
「下請け:いや、これじゃ動かないっす、しかも仕様がおかしいです…。」
 ↓
「Sier:うるさい、納期が近いから何とかして」
 ↓
「下請け:ぽかーん」

今後この日本独自の構造は変わっていくのか

正直下請けにいる社畜には分かりかねるところがあるのですが、昔に比べれば現状に問題があることは明確で、それに対して徐々に変わっていこうという動きがあるのは確かじゃないかと思っています。実際それは私の肌でも感じていることですし。

大手でも低い利益率、日本流SIビジネスの構造問題
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140225/538990/

上記記事でも取り上げられていますが、現状は下請け下請けへと流してるだけでマージン商売しかしていないですし、すぐすぐに構造変化が起こりうる国でも無いと思っているので、当面は現状が続くと思っています。ただ派遣法の改正なども控えており、徐々に徐々に何年もかけて構造が変化していくのではないのかなーと想像しています。その間にツールもどんどん進化していって、それらを取り入れて変わっていくという流れを想定します。

今を生きるために

これらを踏まえてエンジニアや、下請け企業としてどうしていくべきか。といった話ですが。

エンジニアとして

エンジニアとしては今後の時代の流れと構造の変化を見据えると、年代によって変わってくるのではないかと思っています。20~30代でまだまだこれからっていうエンジニアさん達は今後変わりゆく時代の流れにおいて行かれないように、常に技術と知識を磨いておく必要があるのではないかと思います。いやまあこれはどんな状態であろうが常だと思いますが。
日本的な構造が続くのであればプロジェクトマネージャからアーキテクト(システムエンジニア)、そしてプログラマとしての経験を広く身に付ける必要があります。ただ現状としてはそれぞれの役割が今後明確になっていくと思われます。ただこれは徐々にといったスピード感だと思います。なので若手エンジニアさんたちも緩やかに時代の流れについていき、自身が何が得意とするのか、何をしたいのかを明確にイメージして、それに向けての鍛錬が必要です。
また40~50代のエンジニアさんについては業界の構造などが現状のままで定年を迎える可能性もあります。現状持っている技術を衰えさせず、どんな工程にも対応できるような力を身に着ける事と、また若い世代でもコミュニケーションをしっかり取れるような物腰も必要なのかもしれません。(失礼な事を言うようですが、やはりユーザ企業側が若い責任者を出してくる以上、そういった世代とも付き合っていく必要があるという意図で書いています。)

下請け企業として

また下請け企業としては書くエンジニアさんとはしっかりと話し合い、エンジニアのキャリアパスを明確に考えながら、そこに向けての支援・営業を行っていくべきです。会社としてはエンジニアへの最大限のバックアップを行い、技術をユーザへ提供する。その結果として会社の売り上げに還元される。理想論ではありますが少しでも多くのそのような関係性が生まれる業界構造になっていくように、各企業がそれに向けて努力をしていく事を忘れないでほしいと願うばかりです。

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