システムエンジニア・プログラマーの引き抜きとトラブルのお話

エンジニアの引き抜きとは??

ここ最近身近でエンジニアの引き抜き行為について問題が取り上げられることがあった…っていうか、そういう疑いがあったので記事にしてみました。かっこよくいえばヘッドハンティングですね。

システムエンジニアのタブー
http://anond.hatelabo.jp/20150428104831

芋づる?ピンポイント? エンジニア引き抜き合戦
https://www.9630-ict.jp/guide/02_07.html

人出しIT企業、下請けIT企業、派遣IT企業とまあ言い方はいくらでもあるんですが、要はよくある顧客先常駐を行う会社さんではエンジニアさんをお客さん先に提供することで月々の契約料を頂いております。

派遣IT企業AにYさんが所属

Yさん出向

大手システム開発会社にて常駐してシステムの開発を行う
(多重派遣の事はとりあえずおいといて)

例えばですが…。といった感じですね。
この業界で働いているならよくあるいつもの光景です。

通常であれば3か月の契約などを結んで、契約期間が終わるときはそのまま終了するか継続するかはプロジェクトの状況次第です。何事もなければ契約は終了、Yさんは別の会社に出向して別のプロジェクトを手伝うことになります。ただこのYさんは非常に優秀なシステムエンジニアさんでした。大手システム開発会社はずっと自社にいて欲しいと思いました。しかしYさんは今の会社に少なからず不満を持っています。

大手開発会社さん(以下大手さん):「Yさん、次の現場決まってるの?」
Yさん:「いえー、まだはっきり決まっていないみたいで…」
大手さん:「ああ、そうなの!今の会社の不満もあるみたいだし、良かったらうちの会社においでよー。給与も今より出すよ。」
Yさん:(うーん、それは魅力的…。大手に転職できるならそれもいいなー。)
Yさん:「じゃあ興味あるので一度お話を…。」

みたいな流れで大手さんがYさんを誘って、今所属している派遣IT企業を退職して、大手システム開発会社に転職しました。もちろん給与もアップ、Yさんも大手さんも万々歳です。
それだけならめでたしめでたし。…ですが派遣IT企業としては、たまったもんじゃありません。
派遣IT企業は自社でエンジニアを抱えてお客さん先に出向させて、プロジェクトを完遂するお手伝いることで賃金を頂いています。エンジニアがいないと仕事になりません。極端な言い方をすればエンジニアが商品そのものです。それをすんなり持って行かれてしまったら「え、なに、おたくうちの社員に何してくれてるの??おたくのお仕事を手伝いに行ってたのに、手伝ってた社員に手を出すって何事よ??」ってことになります。

こういった問題に発展するために、IT業界の中ではエンジニアの引き抜きは最大級のタブーとされています。

エンジニアの引き抜きの現状

上記の引き抜き問題ですが、じゃあ実情はどうかっていうと…。
結構こっそりとあちらこちらで行われています。ばれないように。ただ、ばれて大揉めする事案も見かけることもあります。

やはり人を派遣させる側としても、自分のところでシステムを作るにしてもシステムエンジニアが要です。すべてはエンジニアにかかっています。そのためにある程度のリスクを冒してでも優秀なエンジニアは囲っておきたいのが本音です。
実際今年だけでも何件も自分の身辺で引き抜きの話があったり、実際その被害があったりしています…。マジ困るから。
特に新卒などで採用して、手塩にかけて育て上げたエンジニアだったりしたらもうたまったもんじゃありません。その方の教育などにもそれ相応に会社としても負担をしているはずですし。

それでも引き抜きに伴うトラブル事例は後が立ちません。

そもそも引き抜きって違法なの?

社員が引き抜かれた!訴えることはできる?
http://www.nikkeibp.co.jp/article/miraigaku/20140602/400509/

たまに自社の社員が引き抜かれて訴えるだの訴えないだのって話も聞いたしますが、上記の通り基本的に引き抜き行為自体には違法性がないと認められています。
日本国憲法の中で職業選択の自由が定められています。

日本国憲法第22条第1項
何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。

本人が会社に対して不満があり転職を希望しているのであれば、それは本人の転職意志であり問題はありません。企業に社員を拘束する権利はないってことです。
まあもちろん上記の引用にあるように…。

派遣労働者の引き抜きについては、単なる勧誘の範囲を超え、著しく背信的な方法で引き抜きが行われ、社会的相当性を逸脱しているといえる場合に初めて違法となる。

ってことです。
事例にもありますが社内で共謀して多数の社員を一斉に辞めさせて、他社に転籍させたとかですね。そういうのは違法性が認められることになります。 ただ本人の転職の意思があって誘いに乗るだけであれば何ら違法性はありません。

まあ会社間でこういう問題が発生してしまうと、非常に気まずいムードむんむんで今後の取引などは難しくなること間違いなしですけどね。 なかなかこの状況で何ともなくドライに「まあ仲良くしましょうや」なんてことにはなりません(笑)

お誘いがあった場合は

こればっかりはケースバイケースなので状況次第で判断や対応は変わってきます。
ただ純粋にエンジニアの立場で先方へ転職したいという意志が強いのであれば、出来るだけ周りに迷惑を掛けないような調整をして段取りを作っていく事をお奨めします。誰かに恨まれたり事を荒立てて良い事はありません。場合によっては上記のように大きなトラブルになりうる事もあります。 それらを踏まえた上でお話を進めていきましょう。

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